医療法人社団順晃会 稲見内科医院

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内科・消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・小児科・心療内科

予防接種

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A. 成人の予防接種

1. インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルスによる感染症で、高齢者や基礎疾患を有する方では肺炎などを併発することがあり、一度流行すると短期間に膨大な数の人を巻き込みます。予防の基本は流行前にワクチンの接種を受けることです。ワクチンを接種することで健常成人では70-90%、外出の少ない高齢者の方では50%前後の発症予防効果があり、インフルエンザに関連する死亡の予防効果は80%といわれています。
インフルエンザの流行は12月から認めることが多く、ワクチンの接種から効果の発現まで通常2週間といわれています。このため11月~12月上旬の接種をお勧めします。尚、ブースター効果を期待して2回接種する場合は1回目から1~4週間(免疫効果を考慮すると4週間が最適)あけて2回目の接種を行うことをお勧めします。

2. 高齢者肺炎球菌ワクチン

日本人の死因の4番目が肺炎で、高齢者の肺炎の原因菌として頻度が高い菌が肺炎球菌です。高齢者の重症市中肺炎の約50%が肺炎球菌によるもので、ワクチン接種により予防することができます。高齢者の慢性肺疾患患者にインフルエンザと肺炎球菌ワクチンを接種すると入院を63%、死亡を81%減少させたとの報告もあります。1度接種すると5年間は接種することができません。平成30年までは65歳から5歳おきの方が定期接種の対象となります。

B.小児の予防接種

生後2~3カ月からの予防接種

通常の予防接種は生後2~3カ月から開始します。4種混合ワクチン、BCG、Hibワクチン、小児肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウイルスワクチンから行います。この時期は接種する種類が多くスケジュールに頭を悩ませることも多いかと思います。お気軽にご相談ください。

1. 4種混合(DPT+IPV)・2種混合(DT)ワクチン
ジフテリア(D)
ジフテリア菌の保菌者の咳などによって飛沫感染します。激しい咳、のどの痛み、筋力の低下などが起こり、神経まひや心筋炎の合併による突然死に対する警戒が必要となります。
百日咳(P)
百日咳菌による呼吸器感染症で、予防接種を受けていない地域では3~5年に一度流行がおこります。長く続く咳発作が特徴で、咳症状の回復までに約3カ月を要することがあります。
破傷風(T)
土壌中の破傷風菌が傷口から侵入して感染を起こします。破傷風菌の産生する毒素により、筋肉のまひや強直性痙攣を引き起こします。死亡率は50%にものぼります。
ポリオ(IPV)
急性灰白髄炎を引き起こし、胃腸症状が出現した後に左右非対称性の弛緩性麻痺を呈することがあります。(脊髄性)小児麻痺と呼ばれています。現在は不活化ポリオワクチンが予防接種として接種されています。
2. BCG

結核は結核菌による感染症で、多くの場合は経気道感染です。BCG接種により小児の結核性髄膜炎や粟粒結核の予防に大きな役割をします。

3. Hib(インフルエンザ菌b)ワクチン

インフルエンザ菌はヒトの鼻咽腔に常在し、a~fの6つの血清型と無莢膜株型に分けられます。このうちb型の莢膜をもつインフルエンザ菌は高い侵襲性をもち、髄膜炎の原因菌となり、重篤な後遺症を引き起こします。

4. 小児肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌はインフルエンザ菌と並んで細菌性髄膜炎の原因菌として多く同定されている菌です。薬剤耐性菌の増加が報告されており、ワクチン接種が推奨されています。

5. B型肝炎ワクチン

現在は限られた方しか公費で接種することができません。しかし、乳幼児がB型肝炎ウイルスに感染すると生涯体内にウイルスが残る状態になりやすいため、WHOは1992年に全ての出生時にワクチンの接種を推奨しました。

6. ロタウイルスワクチン

乳幼児下痢症の原因となるウイルスです。現在2種類のワクチンが任意接種として接種可能です。いずれのワクチンも経口摂取となります。ワクチンにより接種スケジュールが異なるため、ご希望の方はお問い合わせください。

1歳からの予防接種

1歳になると麻疹・風疹、水痘、流行性耳下腺炎の接種時期となります。
集団生活に入る前に接種する様に心がけてください。

1. MRワクチン(麻疹ウイルス・風疹ウイルス)
麻疹
麻疹ウイルスによる感染症で、強い感染力を有して肺炎や脳炎の合併が知られています。2歳以下の罹患が60%を占めます。疾患に罹患した場合の重症度と感染力の強さから、接種年齢に達した後に速やかに接種することが望ましいと考えられています。
風疹
風疹ウイルスによる感染症で妊娠初期の女性がかかると先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれる可能性が高いといわれています。流行そのものを抑えるためにも男女共に風疹ワクチンを接種して、妊娠中の女性が風疹に暴露されないようにすることが重要です。
2. 水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘帯状発疹ウイルスによる感染症で、体幹と四肢の発疹が特徴です。家庭内接触での発症率は90%といわれる強い感染力が問題となります。9歳以下の罹患がほとんどです。ワクチンを接種し、流行を起こさない事が重要です。

3. 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)ワクチン

ムンプスウイルスによる感染症で小児期に好発します。髄膜炎や睾丸炎・卵巣炎、膵炎、難聴を合併することもあります。ワクチン接種による抗体陽性化率は90-98%です。髄膜炎や難聴などの合併症による後遺症の可能性もあり、ワクチン接種による予防が必要とされています。

4. 日本脳炎ワクチン

日本脳炎ウイルスに感染した豚の血液を吸った蚊を介して感染します。不顕性感染である事もありますが、脳炎がおこると痙攣や意識障害がおこります。発症者のうち15%ほどが死亡するとの報告もあります。

予防接種スケジュールについて


画像をクリックでPDFをご覧いただけます。

異なる種類のワクチンを接種する場合の間隔

種類 説明 主なワクチン 次の接種をおこなうまでの間隔
生ワクチン 生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたもの 麻疹・風疹、BCG、水痘、流行性耳下腺炎 27日以上
不活化
ワクチン
細菌やウイルスを殺し免疫を作るのに必要な成分を取り出し、 毒性をなくしたもの 4種混合・2種混合、日本脳炎、インフルエンザ、Hib、肺炎球菌 6日以上
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